ドラム式洗濯機って便利そうだけど、実際のところどうなんだろう?
ドラム式洗濯機にもメリット・デメリットはあるよ。
洗濯機を購入しようと思っているけど、縦型とどう違うのか気になりますよね。
洗濯機は決して安い買い物ではありません。それぞれの特性を知らずに購入してしまうと、あとで「知らなかった」と後悔してしまう可能性もあります。
私はというと、2年ほど前までにドラム式洗濯機を購入しました。購入する際には、ドラム式の特性や縦型の特性をネットでかなり調べつくした経験があるので、その経験をこの記事で共有していきたいという思いで書いています。
この記事では、ドラム式洗濯機と縦型洗濯機の違いを分かりやすくするために、以下の3つのポイントで解説していきます。
予め結論から言ってしまうと、洗濯を重視したい方は「縦型」、乾燥を重視したい方は「ドラム式」がおすすめです。
この記事の内容を知っていたおかげで、私は自分に合った洗濯機を購入することができました。かなりQOLも上がり、非常に満足しています。
新しい洗濯機で生活を変えたい方は、ぜひ最後まで読んでみて下さい。
ドラム式洗濯機のデメリット4つ
ドラム式洗濯機のデメリットは4つあります。
1つずつ解説していきます!
思ったよりサイズが大きい
ドラム式洗濯機は、縦型洗濯機に比べるとひと回り大きいです。
洗濯機のサイズはかなり重要で、大きいとそもそも設置できない可能性があります。
設置場所のスペースだけでなく、玄関や家の中の扉など、搬入する経路のどこかが狭ければ設置できません。意外と大きくて、購入したのに設置できなかったという方は少なからずいます。
ドラム式洗濯機を購入する予定であれば、事前に設置場所と搬入経路の幅を確認しておきましょう。
本体価格が高い
縦型洗濯機と比較すると、ドラム式洗濯機は本体価格が高いことが多いです。
これはドラム式洗濯機の方が高性能というわけではありません。ドラム式という構造上の問題でどうしても高くなってしまうのです。
価格差が分かりやすいように、各メーカーのハイエンド洗濯機の価格を表にまとめてみました。
縦型洗濯機 | ドラム式洗濯機 | |
---|---|---|
Panasonic | NA-FW12V1 約22万円 | NA-LX129BL 約35万円 |
日立 | BW-DKX120H 約20万円 | BD-STX120HL 約30万円 |
シャープ | ES-PW11G 約20万円 | ES-X11A 約30万円 |
東芝 | AW-10VP2※10Kg 約15万円 | TW-127XM2L 約25万円 |
縦型の全自動洗濯機はハイエンドでも20万円程度ですが、ドラム式洗濯機だと30万円を超えるケースもあります。
単純に性能に対する価格(コストパフォーマンス)で選ぶなら縦型洗濯機の方がオススメです。
縦型に比べて洗浄力がやや劣る
縦型と比較すると、ドラム式洗濯機の洗浄力はやや劣ります。
基本的に洗濯機の洗浄力は水の量に比例します。縦型の場合は水をたくさん使って水流で汚れを落とすのに対し、ドラム式はたたき洗いをするので半分程度の水しか使いません。
洗い方の違いでどうしても洗浄力が劣ってしまうのです。
最近はドラム式でも洗い方を工夫したり、使って洗浄力を稼いでいる機種が多くなってきています。ドラム式でも縦型と遜色ない洗浄力になりつつあります。
ホコリが溜まりやすい
ドラム式洗濯機は構造上ホコリが溜まりやすくなっています。
これについては、購入してから初めて知るという方が多いと思います。
特に洗濯機のドアパッキンにホコリがすぐに溜まるので、乾燥を使った後は毎回掃除する必要があります。
私が購入したドラム式洗濯機のレビュー記事にも気になる点としてピックアップしているので、ぜひ読んでみて下さい。
ドラム式洗濯機のメリット5つ
ドラム式洗濯機のメリットは5つあります。
1つずつ解説していきます!
乾燥の質が高い
ドラム式洗濯機は乾燥のクオリティが高いです。
その理由は単純で、ドラム式洗濯機というのは乾燥を重視した型だからです。
ドラム式洗濯機で乾燥をしたときの具体的なメリットは次の4点です。
逆に言えば、ドラム式洗濯機で乾燥機能が無いものはほぼ買うメリットがありません。
乾燥機能を使わないのであれば縦型洗濯機を購入しましょう。
乾燥の電気代が安い
ドラム式洗濯機は本体代金が高いですが、ランニングコストは比較的安いです。
Panasonicの公式サイト『ドラム式と縦型 電気代・水道代の違い』によると、洗濯+乾燥運転時はドラム式の方が60%以上電気代が安くなります。(洗濯機能のみでもドラム式が30%程電気代が安くなります。)
衣服が傷みにくい
ドラム式洗濯機は縦型洗濯機と比較すると生地を傷めにくいです。
先ほど、洗濯機の洗浄力は水の量に比例するということを解説しましたが、洗浄力が強いということは生地を傷めやすいという事です。
つまり洗浄力と生地への負担は表裏一体と言えるでしょう。
水道代が節約できる
縦型は大量の水を使うのに対し、ドラム式は少ない水で洗います。洗浄力はやや劣りますが、節水になるというのがポイントです。
Panasonicの公式サイト『ドラム式と縦型 電気代・水道代の違い』よると、縦型の洗濯1回あたりの水道代が40円なのに対し、ドラム式は1回あたりの水道代が22円とほぼ半額になります。
スタイリッシュなデザイン
ドラム式洗濯機がヨーロッパから輸入されたこともあって、デザインがスタイリッシュでデザイン性が高いです。
おしゃれ家電としても人気があります。
縦型洗濯機のデメリット
縦型洗濯機のデメリットは4つあります。
1つずつ解説していきます!
乾燥の消費電力が大きい
縦型は洗濯に重点を置いた設計なので、乾燥が苦手です。乾燥が得意なドラム式に比べると2倍以上電気代がかかってしまいます。
Panasonicの公式サイト『ドラム式と縦型 電気代・水道代の違い』で両方のランニングコストを比較できるので、興味のある方はチェックしてみてください。
乾燥時間が長く、シワになりやすい
これも1つ目と同じ理由です。縦型は洗濯物同士が密着している状態なので、乾きムラが多くなり、シワができやすいです。
逆に言えば乾燥運転を普段使わないのであれば、縦型洗濯機のデメリットはほとんどないとも言えます。
生地が傷みやすい
縦型洗濯機は生地が傷みやすいです。
実は洗浄力と生地の傷みやすさは比例します。洗浄力が強いという事はそれほど生地を傷めながら汚れを落としているということです。
縦型洗濯機は水流で洗うタイプなので、ドラム式洗濯機に比べると生地は傷めてしまいます。しかしそのぶん洗浄力は上です。
水をたくさん使う
縦型洗濯機は水流を使って洗うので、ある程度洗濯槽に水が溜まらないと洗うことが出来ません。結果的に水を多く使用します。
しかし洗浄力の観点で言えば、水の多い方が洗浄力が高いです。
縦型洗濯機のメリット
縦型洗濯機のメリットは5つあります。
1つずつ解説していきます!
本体価格が安い
ドラム式洗濯機と比較すると、同じくらいの性能でも縦型洗濯機の方が安いです。
これは構造的な問題で、縦型洗濯機の方が安く作れるからです。
ドラム式洗濯機と縦型洗濯機のハイエンドモデルの価格を比較したのが下の表です。ドラム式洗濯機は30万円前後しますが、縦型洗濯機20万円前後で購入することが出来ます。
縦型洗濯機 | ドラム式洗濯機 | |
---|---|---|
Panasonic | NA-FW12V1 約22万円 | NA-LX129BL 約35万円 |
日立 | BW-DKX120H 約20万円 | BD-STX120HL 約30万円 |
シャープ | ES-PW11G 約20万円 | ES-X11A 約30万円 |
東芝 | AW-10VP2※10Kg 約15万円 | TW-127XM2L 約25万円 |
また、ドラム式洗濯機は基本的に乾燥付きで販売されていますが、縦型は洗濯機能のみの商品も多いので選択肢が多いです。
洗濯のみでの商品であれば2万円台から購入できます。洗濯機あまりお金をかけたくない方は、縦型を購入しましょう。
汚れが落ちやすい
縦型の洗濯機はたくさんの水を使って「水流」で洗濯する方式です。これはドラム式に比べても洗浄力が高く、頑固な汚れも落ちやすいです。
最近はドラム式がどんどん普及してきていますが、洗浄力に関しては昔ながらの縦型の方が良いという事は覚えておきましょう。
比較的サイズが小さい
ドラム式の場合はサイズが大きいので、そもそも搬入や設置ができない家庭があります。対する縦型はコンパクトなので、基本的にどの家でも設置できるはずです。
メンテナンスが楽
ドラム式の場合、糸くずフィルター、乾燥フィルター、ホコリの清掃などのお手入れが必要ですが、縦型の場合は糸くずフィルターと乾燥フィルターだけでOK。
ドラム式のホコリの掃除が手間だ!と思う方も多いので、割と重要な要素でもあります。
洗濯物の出し入れがしやすい
ドラム式の場合はドアの位置が低く、しゃがむか中腰にならないと洗濯物を取り出せません。若い時はいいかも知れませんが、高齢になってくると結構キツイと思います。
対する縦型は上にふたが付いているので、十分に高さがあり、洗濯物が取り出しやすいです。
乾燥機能はあった方がいい?
洗濯機能しかない洗濯機を使っていると「乾燥機能付きの方が便利そう」と1度は思いますよね。
結論から言うと、ドラム式洗濯機を購入する場合は乾燥機能付きを購入するようにしましょう。
ドラム式洗濯機 ➡ 乾燥機能付き
縦型洗濯機 ➡ 乾燥機能は無くてOK
理由としては、ドラム式洗濯機は乾燥を重視した洗濯機だからです。つまり乾燥機能を使わないのであればドラム式洗濯機を購入するメリットはほとんど無いのです。
それに対して縦型洗濯機は洗濯を重視した洗濯機です。乾燥機能を使わないのであれば無くてOK。たまに使うなら乾燥機能付きの縦型洗濯機を購入しましょう。
ドラム式洗濯機を二度と買わないという人の意見は?
ドラム式洗濯機で検索すると「二度と買わない」というサジェスト(検索予測)が表示されます。
調べてみたところ、その原因となっていたのは次の3点でした。
故障が多い点についてはハッキリとした理由は分かっていません。ただ、縦型洗濯機よりバランスがとりづらい事、機能性を重視しすぎてメンテナンス性(修理のしやすさ)が無いのが原因の一つと考えられます。
フィルターの清掃については、購入した後に気づく人が多いというのが原因でしょう。ドラム式洗濯機に憧れている方のほとんどは「全自動」というところに目を引かれて、メンテナンスが意外に大変なことを知らないことが多いです。
黒ずみは少ない水で洗うことが原因で起こりがちです。対策としてはすすぎの回数を増やすのがオススメです。臭いについては完全に日立の「ヒートリサイクル方式」が原因です。
日立のドラム式洗濯機(臭い)については、コチラの記事で詳しく解説しています。
縦型洗濯機とドラム式洗濯機どちらがオススメ?
ドラム式がオススメな人
ドラム式の購入がオススメなのは、以下のような方です。
つまり乾燥機能を使うかどうかだね。
ちょっと高価だと思うけど、洗濯を干す時間がもったいない!って方は断然ドラム式だね。
縦型がオススメな方
縦型の購入がオススメなのは、以下のような方です。
安いからコッチってのもアリだね。
そうだね。本当にドラム式か縦型か迷う…っていう人には縦型をオススメするよ。だって安いから。
乾燥は自分で干したり、スペースがあるなら乾燥機を別に買ってもOK。
ガス乾燥機ならドラム式より優秀だからね。
なるほど、そういう手もあるね!