最近エアドッグのテレビCMが目立つなぁ…そんなに良いんだろうか。
ん~正直オススメしないかな。
最近エアドッグのテレビCMが多いですが、本当に効果があるのか気になりますよね。
Twitterでも怪しむ声がたくさんありました。
「テレビCMで有名だから」という理由で商品を購入する方もいるでしょう。しかし、それはあまりオススメではありません。仮に良い商品でなくてもお金があればCMを流すことはできるからです。
エアドッグは10万円を超えるような商品なので、購入には慎重になりたいところです。
この記事では、エアドッグに関する客観的な情報をまとめてみました。次の4つのポイントに絞って解説します。
結論から先に言ってしまうと、購入はオススメしません。なぜなら単純に高いからです。
この記事を読むことで、CMなどの情報に惑わされず自分にあった空気清浄機をを選ぶことができます。
実際にエアドッグを購入した方のクチコミも載せているので、ぜひ最後まで読んでみて下さい。
エアドッグはどこの国の商品?
日本では代理店が販売している
エアドッグの公式サイトを確認すると「株式会社トゥーコネクト」が販売していると表示されています。
ただし、この会社はただの代理店です。
代理店ということは商品を製造しているわけではなく、メーカーから商品を購入してお客さんに販売する仲介会社ということです。
株式会社トゥーコネクトのホームページを確認すると、事業内容は以下のように記載がありました。
IoT家電やその周辺機器を中心に、オムニチャネルを駆使したダイレクトレスポンス事業とマーケティング活動を展開し、「こころもつなげる」を実現する
出典:toConnect
つまりマーケティング会社だね。
株式会社トゥーコネクトのビジネスモデルを簡単に解説すると、このような形です。
- メーカーから商品を購入する
- 広告などで大々的に宣伝する
- 興味があるお客さんに宣伝費や利益などを上乗せして販売
最近やたらテレビCMを流れていたのは、株式会社トゥーコネクトがエアドッグの取り扱いを開始したから、ということが分かります。
では「エアドッグ」のメーカーは一体どこなのでしょうか。
メーカー(本社)は中国
エアドッグのメーカー本社はどこにあるかを調べたところ、中国にありました。
その本社は「Beiang Air Tech Ltd.」という会社で、そこで取り扱っているブランドが「Airdog」ということになります。
エアドッグ日本代理店のホームページにも、製造は中国であることが記載されています。以下ホームページからの引用です。
シリコンバレーで開発された※1
世界最強レベル※2の
空気清浄機。※1 開発: アメリカ 製造: 中国
出典:エアドッグジャパン
アメリカのシリコンバレーを強調しているのは、そう書いた方が売れるからです。「中国製」と記載するより「シリコンバレーで開発された」と記載した方がなんとなく凄そうですよね。
ここからはエアドッグが一般的な空気清浄機と何が違うのか、メリット・デメリットで解説していきます。
エアドッグのメリット4つ
エアドッグのテレビCMを見たことがある方は既にご存じかも知れませんが、一旦エアドッグのメリットをまとめていきます。
エアドッグのメリットは次の4つです。
1つずつ解説していきます!
フィルター交換が不要
エアドッグはフィルターの交換が不要です。
エアドッグは一般的な空気清浄機と違い、「電気集じん式」をベースにした集じん方法を採用しています。
一般的な空気清浄機で採用されている「ファン式」との違いは以下のとおりです。
ファン式では高性能はフィルターが必要ですが、電気集じん式は静電気の力で除去するので、簡易的なフィルターで十分なのです。
そういった理由で、エアドッグには洗えるフィルターが採用されています。
ウイルスなどの小さい粒子の除去が得意
エアドッグの集じん方法は「電気集じん式」が採用されており、この方式は小さい粒子の集じんが得意です。
エアドッグのCMやホームページでも「ウイルスなどの小さい粒子も除去できます」と大々的に謳っています。
一般的な「ファン式」の空気清浄機だとこの小さい粒子の除去が苦手なので、差別化となるポイントです。
運転音が静か
エアドッグは通常の運転であれば、ほとんど運転音がしません。
機種 | Airdog x3s | Airdog x5s | Airdog x8 PRO |
---|---|---|---|
運転音 | 22.3~46dB | 22.3~51dB | 26~50.5dB |
Sleepモードにすると22dB程度まで運転音が小さくなります。20dBの音の目安は、木の葉の触れ合う音、雪の降る音程度でほとんど音がしません。
強モードにすると50dB前後まで大きくなります。50dBの音の目安は家庭用エアコンの室外機(直近)、 静かな事務所の中くらいの騒音になります。
スタイリッシュなデザイン
エアドッグのデザインはほとんど装飾がないので、どんなお部屋にも合うように作られています。
この見た目に惹かれて購入した方も多いのではないでしょうか。
エアドッグのデメリット5つ
ここまではエアドッグの良い面を見ていきましたが、デメリットももちろんあります。デアドッグのデメリットは次の5点です。
それぞれ解説していきます!
本体代が高い
エアドッグの一番のデメリットは価格が高い点です。次の3つの価格を見てみましょう。
機種 | Airdog x3s | Airdog x5s | Airdog x8 PRO |
---|---|---|---|
価格 | 85,800円 | 114,400円 | 286,000円 |
Amazonで空気清浄機を検索したところ、5万円以下で購入できるモデルがほとんどでした。それらと比較すると約2倍ほどの価格になっています。
私がオススメする空気清浄機はコチラの記事で解説しているので、価格の参考にしてみてください。
お手入れが大変
エアドッグは2ヶ月に1回、3種類のフィルターを清掃する必要があります。
一般的な空気清浄機は、「プレフィルター」のみを清掃すればOKなのですが、エアドッグはプレフィルターに加えて、「イオン化ワイヤーフレーム」、「集じんフィルター」も清掃が必要です。
定期的にお手入れしないと、本体からパチパチ音やジーッという異音がする可能性があり、最悪故障に至ってしまいます。
加湿・除湿機能は無い
エアドッグには加湿・除湿機能がありません。
特に冬の間はお部屋が乾燥することが多いですよね。そういった時は別途加湿器を購入する必要があります。
花粉などの大きい粒子の除去は苦手
エアドッグは電気集じん式をベースにした集じん方式を採用していますが、電気集じん式はホコリ、花粉といった大きい粒子の除去を苦手としています。
一般的なファン式の空気清浄機と比較すると、花粉を除去する性能が劣っている可能性があります。
ただしエアドッグのホームページを見てみると、花粉もしっかり取れるという試験結果が載っていました。以下引用します。
【試験機関】暮らしの科学研究所
出典:エアドッグジャパン
【報告書番号】LSRL-65043-F061
【試験対象】1種類の浮遊した花粉アレル物質
【試験空間】30㎥
【試験方法】試験チャンバーに、花粉抽出液を散布し、自然減衰(Airdog運転前)と、Airdog運転後の花粉アレル物質濃度変化から、除去率を算出
【風量】L4モード
【試験結果】30分で99.6%除去
一般的な空気清浄機と同様の条件で測定しているわけでは無いので、明確な差は分かりません。ただし、花粉にも一定の効果があると言えるでしょう。
ちなみに空気清浄機の効果を論文から検証してみた!という記事もあるので、興味のある方は読んでみて下さい。
肯定的な意見
エアドッグを実際に購入した方の意見をTwitterから集めてみました!
やっぱりフィルター交換不要は評判良いみたいだね。
ランニングコストがかなり違ってくるからね。
エアドッグ効果あるじゃん!花粉症の人にはいいね!
確かにそうだけど、普通の安い空気清浄機でも花粉症は改善されるんだよね💦
否定的な意見
つまりどういうこと??
実は「粒子が小さいほど捕集しにくい」ってのは思い込みで、実際は0.3μmが一番捕集しにくいんだって。だから0.0146μmは取れて当たり前。むしろ0.3μm前後の粒子の方が取れにくい。ってこと。
え~!!知らなかった。なんか騙された気分だ!
やっぱり「高い」って声が多かったね。
うん。性能から考えてもかなり割高だと思うよ…
消費者庁の注意喚起に関係ある?
消費者庁は、2021年3月に『新型コロナウイルスに対する予防効果を標ぼうする商品の表示に関する改善要請等及び一般消費者への注意喚起について』というニュースをリリースしています。
要するに、「コロナに効きます」っていう商品を販売する業者がいるけど根拠ないから気を付けろ!っていう内容だね。
これについてエアドッグはどうなのかというと、この注意喚起と一切関係はありません。
というのも、エアドッグは「ウイルス」というワードは使用していますが、「新型コロナ」というワードは一度も使っていません。
タイミング的に新型コロナに効果があると思わせるような戦略だと思いますが、これは自体は法律的には問題ありません。
【結論】エアドッグはオススメしません
エアドッグは確かに集じん能力が高く、商品の効果は感じられると思います。またフィルター交換が不要でランニングコストが低いのも良いポイントです。
しかし、価格に見合っているかと言うと「かなり高い」というのが今回の結論です。
というか、一般家庭で使うにはかなりオーバースペックだと思います。正直購入はオススメしません。
最後にエアドッグのメリット・デメリットをまとめていきます。
そうなのか…じゃあもっと安い奴で良いのか。
そういうこと。ちなみに空気清浄機のオススメ商品は下の記事で解説してるよ。